2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

鳥海山ー山歩き雑感ー

22、鍋森から噴出した溶岩流 鳥海山山頂の南西の中腹に、笙ヶ岳と月山森の大きな尾根に挟まれた細長い地形があります。ここは、鍋森から流れ出た溶岩が冷えて固まり形成され、その後ブナに覆われた静かな場所です。並走するように伸びる三本の登山道があり、…

鳥海山ー山歩き雑感ー

21、山頂御室 山頂御室を見ると、「こんなすごい所に・・・」といつも思います。国内には標高3000mを越す山頂付近に建つ山小屋が数多くあり、長年の風雪に耐えています。鳥海山の山頂御室の何がすごいかというと、それは溶岩流の上に建っているということで…

鳥海山ー山歩き雑感ー

20、千畳ヶ原 千畳ヶ原は憧れの地。周囲を峰々に囲まれた緩やかな湿原が広がっています。厳しい山行が続いた後は、いつも広大な湿原に敷かれた木道に腰を掛け、周りを取り囲む峰々を見渡し無為の時を過ごしました。それでも、ここに来ることはなかなか簡単で…

鳥海山ー山歩き雑感ー

19、石祠 鳥海山を吹浦口あるいは湯の台口から登ると、途中からかつての登拝道を辿ることになります。登拝道には拝所があり、石祠が置かれています。これまでの山行で多くの石祠にカメラを向けてきました。その中で、周囲の環境や景観と一体になった祠の写真…

鳥海山ー山歩き雑感ー

18、スノーブリッジ 日本海からたっぷり水蒸気を吸い上げて吹き荒れる季節風は、鳥海山に大量の雪を降らせます。強い風は雪を吹き飛ばし、尾根やピークの東側に吹き溜まりを作ります。雪は真夏でも融けずに残り、きれいな残雪模様を描きます。年によっては、…

鳥海山ー山歩き雑感ー

17、虫穴 外輪山の稜線に、登山口から見てそれと分る巨大な溶岩の塊「虫穴」が載っています。溶岩が冷えた時に、火山ガスが抜けた穴が無数に空く軽石のような岩と言われているのですが、長い時間の雨水による風化の影響も受けています。 百宅登山口から見上…

鳥海山ー山歩き雑感ー

16、如意輪観音 湯の台口の登山道では、薊坂を登り切り外輪の尾根に出るまで新山を見ることはできません。伏拝岳に立った時、目の前に突如現れる新山溶岩ドームの印象は強烈です。登り切った感激が大きく、昔ここに大物忌神社の遥拝所があったというのもうな…

鳥海山ー山歩き雑感ー

15、康新道のチョウカイフスマ 日増しに深まる秋の日に康新道を歩きました。見上げる山頂は、雪の来るのを待っているだけのようです。 足元の色付いた草紅葉の中に、黄葉したチョウカイフスマがありました。先端にまだ緑を残した姿から、鳥海山を代表する高…

鳥海山ー山歩き雑感ー

14、S字雪渓 百宅登山口から、登り一方の道を汗をぬぐいながらひたすら登り、唐獅子平に着きました。 登山口から見上げる 登る途中で見たサンカヨウ それまで見えなかった外輪山が姿を現し、唐獅子岩と呼ばれる大きな溶岩塊が出迎えてくれました。ここに初め…

鳥海山ー山歩き雑感ー

13、千畳ヶ原の池塘 1982年10月上旬に撮影した千畳ヶ原の池塘です。(40年前に撮影したポジフィルムで、退色が進んでいます。) 次は、同じ池塘の最近の姿です。 大きな変化は、池塘にミヤマホタルイが繁茂したことです。水面に映える扇子森を見れなくなりま…

鳥海山ー山歩き雑感ー

12、鍋森 伏拝岳から見た冬の鍋森 山の地形は、余計なものが雪に覆われる冬に見ると分かりやすいと言われます。山仲間が、雪に覆われた鍋森を見て「へんなの!」と言った通り、とても変わった風景だと思います。 雪の無い季節に、四方から鍋森を見て見ます。…

鳥海山ー山歩き雑感ー

11、万助小舎の水場 万助小舎の裏手にある水場には、年中枯れることなく清流が流れています。 最近まで、この水場はここで水が湧き出している、と思い込んでいました。小舎から千畳ヶ原を目指して登って行った時、道の左から水場に流れこむ沢音が聞こえてき…