2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧
山の写真を撮り始めたのは20歳代の中ごろ。知人から暗室に入ることを勧められて、山で撮ったモノクロフィルムの吹き伸ばしを体験した。引き伸ばし機で感光した印画紙を現像液に浸した瞬間に画像が浮き出てくる驚きと感動を味わう。それをきっかけに写真を趣…
4、河原宿 2020年1月中旬、曇り空で時々日が差している。外輪山は雲に隠れていた。風もなく比較的穏やかな天気で登山者が多く、湯の台登山口から立派なトレースが出来ている。滝ノ小屋往復の人たちとすれ違いに、のんびり登って滝ノ小屋に着いた。同行は、こ…
3、祓川 1985年の2月下旬、山仲間と4人で祓川に向かう。祓川にたどり着くために、花立から標高差600m、距離約10㎞の車道を歩かなければならない。 猛烈な地吹雪の中を車を走らせて花立の先の駐車場に車を止めた。スキーを履いて出発した直後の木境神社までは…
2、滝ノ小屋 1984年2月下旬、異常低温注意報(当時は「異常」を付けて発令されていた)を無視して、湯の台を出発した。同行は山仲間のSさん。激しく降っていた雪は次第に小降りになり、スキーを履いて南校ヒュッテを経由、尾根を進む。雪が吹き飛び所々地面…
風雪の記憶 鳥海山の過去の山行で撮った写真を見ていると、強烈な風雪を思い出させてくれるカットが出てくる。そんな時、ちょっと大げさかもしれないが、何事もなく山から帰って来れた幸運に今更ながら胸をなで下ろしたりすることがある。ただ、写真が残って…
5、中島台 夜明け前の県道58号の車止めから歩き始めた。除雪された路面がツルツルに凍っている。第一発電所を過ぎて2㎞ほど進むと除雪が終わり、先行する踏み跡が現れた。スノーシュウを履き、踏み跡を追って中島台リクリエーションの森を目指した。リクリエ…
4、1970~80年代のテント山行を回想する 4月上旬、駒止めを出発して御浜に登った。扇子森を越えて、溶岩ドームとの鞍部にテントを張る。夕方から西風が強まり吹雪が始まった。強風に押され突風に拉げるテントに一晩中はらはらしながらやり過ごした朝、奇跡的…
3、横堂経由、滝ノ小屋へ 寒波が去り、久しぶりの晴天が予想された。湯の台登山口に車を置き、ワカンを履いて歩き始める。予定は2泊3日、背負ったザックはけっこう重い。登り始めから膝を越すラッセルが始まった。荷物を背負ったままでは進めないので、空身…
2、北面の展望台 丸森 丸森のピークにテントを張り朝夕の鳥海山北面を眺める、という計画で中島台リクリエーションの森を出発した。同行は山仲間のSさん。Sさんは都合により明日の朝に下山する。雪に覆われた県道52号線を進み、ヘナソ沢を過ぎた辺りから赤ハ…
鳥海山ではテントの設営が条例で禁止されています。テントを張る行為が地表に与える影響がとても大きいからです。以前、テント場として大勢の登山者が利用した河原宿や鳥海湖の現状を見れば、地表に与えるインパクトは明らかです。自然に与える悪影響を極力…