鳥海山ー風雪の記憶ー
4、河原宿
2020年1月中旬、曇り空で時々日が差している。外輪山は雲に隠れていた。風もなく比較的穏やかな天気で登山者が多く、湯の台登山口から立派なトレースが出来ている。滝ノ小屋往復の人たちとすれ違いに、のんびり登って滝ノ小屋に着いた。同行は、この時期の滝ノ小屋泊りが初めてのNさん。小屋に泊るのは、私たちの他に3人、明日は登頂を狙うと言っていた。
翌朝になって北西の風が吹き始めて次第に強まってきた。。天気は回復に向かっているはずだが、弱い冬型に変わったのだろう。他の登山者は上に向かって出発していった。私たちは河原宿が目標なので最後に出発した。
朝焼けの滝ノ小屋
地吹雪が虹色に輝いた
風が正面から吹き付ける
時々青空が広がる
激しい地吹雪が吹き付けた
河原宿の台地に上がり、小屋を目指す。西側の尾根に遮られてできた吹き溜まりに押されて小屋は今にもつぶれそうに見える。トイレの建物の陰で風を避けて一息ついた。
雪圧で崩壊しそうな河原宿小屋 背後に月山森が見えた
早朝小屋を出発していった人たちはどこまで登っただろう。しばらく上部を見ていると、雲が流れて外輪山が姿を見せてくれた。