鳥海山ーモノクロームの情景ー

七高山(2016年3月上旬)

 先月、晴れ渡った外輪山を見上げて河原宿から下山した。冬の山行は天気に恵まれることが少なく、いつもいつも満足のいく山行が出来るわけではない。それだけに前回の晴天を見逃したことの悔しさは大きかった。

 しばらく居座っていた寒気が抜けて、予報は天気の回復を伝えていた。チャンス到来だ。ふたたび、滝ノ小屋に登る。ふたたびではなく三度四度・・・、冬になると、過去に数えきれないほど滝ノ小屋に登ってきた。雪の表情は一度として同じときは無く、いつも新鮮だ。ただ、最近の暖冬と寡雪の現状を見るたびに、地球の将来に不安を感じてしまう。

 

・強風のソロバン尾根を登り、伏拝岳に立つ

           ソロバン尾根の岩氷 向うに仙ヶ洞が見える

 

                   岩氷と流れる雲

 

      ソロバン尾根上部を見上げる 強風で発生した旗雲が湧き上がった

 

                  伏拝岳で見た新山

 

                  次第に雲が消えていく