祓川②(2019年3月中旬)
夜になって再び風が強まり、朝になっても止まず小屋を揺する。高曇りの空の下に山頂が見えていた。昨日膝が痛まなかったことに気を良くして、無理なく行ける所までと決めて出発する。スノーシューを履いても膝まで埋まる所や氷化した急斜面を越えて、賽の河原の辺りまで登った時、突風にあおられて身体をひねり膝に痛みが走った。明日の長い下山を思うと無理が出来ず下ることにした。
下山時のトレースと雲が流れる山頂
夕陽を受ける山頂を見上げる
晴天の翌朝、二日間吹き荒れた風が止んでいた。竜ヶ原を横断して雪原を歩き、飯ヶ森を往復する。簡単な朝食を取り、荷物をまとめて小屋を出た。何度も振り返りながら下山の途についた。
竜ヶ原の朝
飯ヶ森から見上げる朝の山頂
朝日に輝く稲倉岳
中島台のうねる雪原と扇子森のカルデラ壁