2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

鳥海山ーモノクロームの情景ー

影鳥海の撮影(2017年2月27日~3月1日) 中学生の時、影鳥海を見たのが鳥海登山の始まりだ。七高山で御来光を拝み、振り返って影鳥海に感動し、千蛇谷に流れてきた霧に現れたブロッケンに衝撃を覚えた。この時から半世紀をかけて鳥海山に登り続けてきた。 こ…

鳥海山ーモノクロームの情景ー

・伏拝岳から七高山 西風に煽られながら伏拝岳に立った時、目の前が開けるように雲が流れて、新山と取り巻く外輪山が姿を現した。外輪山を歩き、見えてきた七高山に向かった。 亀の手を思わせる岩氷 外輪内壁と西鳥海 細長く伸びた岩氷 奥に七高山 外輪山か…

鳥海山ーモノクロームの情景ー

七高山(2016年3月上旬) 先月、晴れ渡った外輪山を見上げて河原宿から下山した。冬の山行は天気に恵まれることが少なく、いつもいつも満足のいく山行が出来るわけではない。それだけに前回の晴天を見逃したことの悔しさは大きかった。 しばらく居座っていた…

鳥海山ーモノクロームの情景ー

・河原宿 しばらく外輪山に登っていないので、明日は晴れていたら行こうと思っていた。夕方になって携帯が鳴り、明後日の午後に仕事が入ってしまった。明後日の午前中に下山できれば仕事に間に合うのだが、気持ちを切り替えるのが面倒だ。それに、山では何が…

鳥海山ーモノクロームの情景ー

湯ノ台から河原宿(2016年2月中旬) 冬になると寒気が緩む隙に滝ノ小屋に通っている。テーマにしている「風紋の雪原と岩氷に覆われた頂稜」を撮影できるチャンスがなかなか巡って来ないから何度も登ることになる。暖冬続きの日本列島だが、無理が効かなくな…

鳥海山ーモノクロームの情景ー

・月山森 予報通り晴天の朝を迎え、滝ノ小屋を未明に出発した。河原宿に上がってからも、外輪山に向かうか、月山森にするか迷っていた。結局、西寄りに90度方向を変えて雪原を横切って進む。これまで月山森に向かったのは、滝ノ小屋で時間を持て余した時や外…

鳥海山ーモノクロームの情景ー

湯ノ台から月山森へ(2015年3月下旬) 再び滝ノ小屋に登った。何度登っても雪の表情は同じことが無いので飽きることはない。極端な暖冬のまま三月下旬になり、雪解けが始まっていた。滝ノ小屋に着いた日の午後から天気が崩れて、次の日の午前中まで湿雪交じ…

鳥海山ーモノクロームの情景ー

・七高山(2015年2月下旬) 伏拝岳から、新山を回り込むように七高山に続く外輪の尾根を辿る。行者岳から鞍部に下り、目の前の急斜面を見上げて、鉄バシゴのある正面を登るか右の吹き溜まりを巻くか迷う所だ。雪が安定しているようなので、右にトラバース。…

鳥海山ーモノクロームの情景ー

・外輪山(2015年2月下旬) 夜通し吹いていた風は収まり、北の空に仄白く浮か外輪山の上空に無数の星が煌めいていた。アイゼンを履き、雪に埋まった荒木沢の斜面を登り河原宿に急ぐ。台地に上がった時、朝日が昇ってきた。急斜面に息を切らし、ひたすら登り…

鳥海山ーモノクロームの情景ー

・河原宿(2015年2月下旬) スキーを履いて、鳥海牧場から登った。積雪は安定して、前回のようなラッセルの苦労もなく昼過ぎに滝ノ小屋に着いた。外輪山が見え隠れしている。アイゼンに履き替えて、強風の中を河原宿に登った。北風が強く吹き雪を運んでくる…

鳥海山ーモノクロームの情景ー

・滝ノ小屋(2015年1月上旬) 湯ノ台から横堂経由で滝ノ小屋を目指す。新雪が降り積もった尾根道は困難を極めた。所により腰まで没するラッセルに時間がかかり大黒台で日没を迎えた。。翌日、濃霧の中を歩き始めて西物見付近まで登った時、急に霧が晴れて外…

鳥海山ーモノクロームの情景ー

・丸森(2014年3月下旬) 鳥海山を取り囲むように個性的なピークが並んでいる。それらの頂は、鳥海山を一望する展望台だ。月山森、笙ヶ岳、稲倉岳、丸森、飯ヶ森などがある。その一つ、丸森にテント泊をして3日間鳥海山を眺めた。 丸森のピークから見る鳥海…

鳥海山ーモノクロームの情景ー

・伏拝岳(2013年3月下旬) 久しぶりに登った伏拝岳。懐かしさの中で雪山の美しさと怖さを同時に味わった。山の写真は、山の表情が劇的に変化する一瞬がチャンスと言われている。冬山ではそれが危険と隣り合わせであることを、この日の鳥海山が思い出させて…

鳥海山ーモノクロームの情景ー

写真表現の試行 写真を始めた頃、白黒フィルムを使い自家処理で現像して暗室で引き伸ばし作業に没頭した。色彩に溢れた世界を色の無いモノトーンで表現しようともがきながら写真技術を学んだ日々が懐かしい。今はデジタルデータを駆使することによって、あら…