鳥海山ーモノクロームの情景ー

湯ノ台から河原宿(2016年2月中旬)

 冬になると寒気が緩む隙に滝ノ小屋に通っている。テーマにしている「風紋の雪原と岩氷に覆われた頂稜」を撮影できるチャンスがなかなか巡って来ないから何度も登ることになる。暖冬続きの日本列島だが、無理が効かなくなった自分の年齢で、あと何年登ることが出来るかを考えることが多くなった。

 晴天が見込まれる日を待ち、2泊3日の計画を立てた。と言っても1日目に滝ノ小屋に入り上部に向かうチャンスを待つだけだ。滝ノ小屋まで登ると、白糸ノ滝の下に広がる雪原にきれいな風紋が出来ていた。晴れてきた上部を見ると、ソロバン尾根の露岩やブッシュが露出している。相変わらずの雪不足だ。

          雪庇を付ける西物見の尾根 彼方に見える海岸線

 

                小屋に向かって最後の登り 

 

     八丁坂と風紋の雪原 積雪が少ないために白糸ノ滝の窪みが出来ている

 

               雲の向うに白い外輪山が見えた

 

             全容を現した外輪山と雪原の光と影