鳥海山ーモノクロームの情景ー

・伏拝岳(2013年3月下旬)

 久しぶりに登った伏拝岳。懐かしさの中で雪山の美しさと怖さを同時に味わった。山の写真は、山の表情が劇的に変化する一瞬がチャンスと言われている。冬山ではそれが危険と隣り合わせであることを、この日の鳥海山が思い出させてくれた。

       伏拝岳から西鳥海を望む 日本海に雲海が広がっていて穏やかだ

 

          稲倉岳の北側から雲が回り込んで中島台を覆っている

 

 伏拝岳に着き、外輪の縁から雲一つない新山を見ることが出来た。それも束の間、南西の風が強まり雲が押し寄せてきた。

            氷結した雪面がまだら模様をつくる新山

 

             押し寄せた雲が影を落とし始めた

 

              強風と共に雲が押し寄せてきた

 

 伏拝岳に着いて間もなく強風と濃霧の嵐に包まれた。しばらく様子をうかがったが、回復の兆しが見えず下山を決めた。