鳥海山ーモノクロームの情景ー

湯ノ台から月山森へ(2015年3月下旬)

 再び滝ノ小屋に登った。何度登っても雪の表情は同じことが無いので飽きることはない。極端な暖冬のまま三月下旬になり、雪解けが始まっていた。滝ノ小屋に着いた日の午後から天気が崩れて、次の日の午前中まで湿雪交じりの強風が続いた。昼過ぎに、地元の高校山岳部の一団体が登ってきて小屋がにわかに賑やかになる。高校山岳部の雪山での活動が、森林限界を越えない範囲に制限されていることを顧問の先生に教えてもらう。夕日を受けて輝く外輪山を見上げて、小屋の前に立ち尽くす生徒の姿が印象に残った。

 

・河原宿まで

                  晴れてきた滝ノ小屋

 

             雲間の外輪山を見ながら雪原を登る 

 

               河原宿の台地を雲が流れて行く

 

              春の気配を感じさせる風紋と外輪山

 

                   夕陽を受ける外輪山

 仰ぎ見るソロバン尾根の雪の少なさに春の訪れを感じた。明日の予報は晴れ。予定を変更して、朝陽を受ける西鳥海を見に月山森に行ってみるか。