鳥海山ーモノクロームの情景ー

・河原宿

 しばらく外輪山に登っていないので、明日は晴れていたら行こうと思っていた。夕方になって携帯が鳴り、明後日の午後に仕事が入ってしまった。明後日の午前中に下山できれば仕事に間に合うのだが、気持ちを切り替えるのが面倒だ。それに、山では何があるか分からない。明日の下山を決めた。

 翌朝、きれいな朝焼けで夜が明けた。登山口から山頂を日帰りする登山者も多いのだから、外輪山に登っても今日中の下山は可能だろう。しかし、それは若い登山者のことかもしれない。外輪山を見上げながら悩んだ結果、河原宿散策に決めた。

             風紋が広がる河原宿から見上げる外輪山

 

                  不思議な形の風紋

 

                悔しい思いで見上げた外輪山

 滝ノ小屋に戻り荷物をまとめた。青い空を見上げ、何度も外輪山を振り返りながら下山の途についた。