鳥海山ー山歩き雑感ー
14、S字雪渓
百宅登山口から、登り一方の道を汗をぬぐいながらひたすら登り、唐獅子平に着きました。
それまで見えなかった外輪山が姿を現し、唐獅子岩と呼ばれる大きな溶岩塊が出迎えてくれました。ここに初めて来た時は「クマ?」と驚いたものです。向こうの外輪山の中腹に雪渓が見えます。この日の目的は、登山者の間で話題になっている「S字雪渓」を確認することです。「S字」が正しくはどこを言っているのか分かりませんが、私の眼には「S」がはっきり見えました。
唐獅子平から溶岩流の尾根を辿り、赤沢川右又雪渓に下りて、ここからS字雪渓の登りが始まります。雪渓、登山道、雪渓、登山道と辿り、ふたたび雪渓に出ると、雪に半分埋もれた標柱に霧ヶ平と表示されていました。
唐獅子平に戻り「S字雪渓」を振り返ると、登山道はS字の真ん中を串刺しにして伸びていました。